会長 前田 修二
現在のコンピュータは、スーパーコンピュータでさえ、0と1の組合せで動いているというのは皆さんご存じの通りです。そして、これをより高速にするために、これまではスウィッチの役割を果たすトランジスタを半導体技術で大規模に集約してきましたが、この方式もそろそろ限界であり、その次に来るのが量子コンピュータであると言われています。でもこの量子コンピュータの原理がネット情報みてもなかなか理解できなかったのですが、たまたま図書館で発見した本に少し分かり易く書いていたので、今日はこの量子コンピュータはどうやって動くのか、量子の特性について私の理解した範囲でご紹介します。まずは基本として量子には「重ね合わせ」と「量子もつれ」という性質があります。「重ね合わせ」は量子が「粒」と「波」のどちらにもなれる性質、「量子もつれ」は複数の量子の動きを連動させることのできる性質です。そもそも「量子」とは、ある物質のこれ以上小さくできない状態が分子で、その分子は原子で構成されていて、原子の中には電子や原子核があり、さらに原子核は陽子と中性子で構成されています。この原子や電子、陽子、中性子などは全て量子です。光の光子も量子になりますので、どの量子を使うかによって、量子コンピュータの方式が違っており、現在量子によって5つの方式があると言われています。
量子コンピュータの計算は、楽器の演奏に例えたイメージでいうと、ピアノの鍵盤(量子ビット)が縦に並んでいて、鍵盤の動きと連動したコインが鍵盤に紐付くピアノ線上にあり、鍵盤を弾くたびに表裏がひっくり返ったり、表でも裏でもない「コインを立てて回した状態(量子もつれ)」になったりします。この「量子もつれ」の結果で他の鍵盤のコインを制御できるので、計算を大幅に効率化できるらしいのです。まだ研究開発段階で課題は多く、鍵盤を単純に増やすだけではエラー、つまり計算間違いが起こりやすいらしく、どう制御すれば最適なのかが開発の鍵になっているようです。とはいえ、量子コンピュータの場合は高速で大量の計算が可能なのは理論上分かっており、特に科学計算や暗号化などを得意としています。将来的に、従来型のコンピュータが量子コンピュータに取って代わるというものではなく、ハイブリッドでお互いのいいところを補完しながら活用するようになるらしいです。2023年3月に理化学研究所(理研)が国内の研究機関や企業と共同開発した日本初号機が稼働し、注目を浴びております。いずれ皆さんのスマホのアプリもクラウド上で量子コンピュータと連携するようになるかもしれません。(自分が十分理解できていないので、人に説明するのはやはり難しいです)
参考:先読み>IT×ビジネス講座 量子コンピュータ湊 雄一郎+酒井麻里子(インプレス)
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