会長 前田 修二
哲学者の木田 元(きだ げん)著となる「哲学は人生の役に立つのか」を読んでみた。
哲学とは?幸福論、恋愛論、自分探し、働く事の意味、生きるか死ぬかなど難しいテーマが多いように思うが、著者の意見は現在に通じるものがあるように思えます。本の一部から2つの事例を示します。
①人間、なぜ働かなければならないのか
我々も長い時間、働いてきた。なぜ毎日会社に行かないといけないのか、それはなぜか?
自分の為。生活の為、家族の為、その仕事が好きな為。もし子供に「人間、なぜ社会に出て働かなければならないの」と聞かれたら、何と答える?親の押し付けはダメ、ピアノを習わせたり、本を買い与えたり、塾にやったりと子供自身が興味を持って、あれがほしい、これがやりたいというのを待って、やらせるのがいい。それが長続きしなくても、次に何がしたいかが見えてくれば、それでいいのだ。結局は、好
きな事をして生きるのがベストという事か。今の日本では18歳の子供にどこに就職するか、どの大学の何科にいきたいかと問うのも無理がある。18歳の子供にみえてる社会なんて、限界がある。好きで選んで、そこでまた新しい興味が出てくれば軌道修正する、この繰り返しがいいのではないか。
①哲学は人生の役に立つのか
死について、プラトンはソクラテスに「正しく哲学している人々は死ぬことの練習をしてるんだ」と、孔子は弟子の子路(しろ)から死について尋ねられて、「未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや」と答えた。著者自身、死への対し方が昔と違ってきているのは、哲学のおかげではなく、親しい友人や両親の死に方を見ていて感じた事の方がはるかに大きいと言う。哲学が世の為人の為なるという意味なら、や
はり私には哲学が役に立つ者だとは到底思われません。しかし、それが私自身の人生において救いになったか、ということなら、たしかに私は哲学に出会う事によって救われた、と言っていい。哲学は私には役に立った。
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大分東ロータリークラブでは、様々な業種の会員が自分の職業や経験を生かし、思いやりのある平和な社会を目指して活動しています。そして、その活動の中でお互いの職業について理解を深め、自分の視野を広げています。
世代を超えた明るくフレンドリーな雰囲気で活動していますが、昼の例会以外に夜の親睦例会や職場訪問例会、また野外家族例会やクリスマス家族会などロータリアンの家族との親睦も深めています。
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国際ロータリー第2720地区
大分東ロータリークラブ
創 立:昭和38年3月6日
例会日:木曜日 12時30分
例会場:トキハ会館4F「つばきの間」
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幹 事:安藤 暢啓
〒870-0021
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