会長 前田 修二
今日のテーマは「経済」です。理系の私が文系のことは良く分かりませんが、経済の勉強をしようと興味をもったこの本によると、市場とは交換の場所なので、昔からあった物々交換を考えると市場は大昔からあったと、それが今では物をお金と交換するようになり、経済は市場社会が拡大する中で、生まれていったと著者は述べています。具体的には次の2つの事例で市場社会と経済の成り立ちについて簡単に説明しています。
ひとつは1万年以上前の話になります。人間が農耕の技術を開発して、農作物を生産することで、社会は劇的に変わっていった。その農作物の生産量が拡大してくると、農作物に「余剰」が発生、それを管理(記録)する必要がでてきた。そこで「言語」と「貝殻のお金」が必然的に発達していった。ゆえに、「余剰」によって社会に生まれる債務と通貨と信用と国家の複雑な関係が「社会」=経済となっていった。
もう一つは第二次世界大戦中の事例になります。ドイツ政府は人種や国籍によって捕虜の扱いを分けていた。ロシア人やユダヤ人は殺され、一方、イギリス人、フランス人、アメリカ人などの捕虜はジュネーブ条約に基づいて基本的な権利が与えられていた。収容所では捕虜の国籍別に建物が分かれていて、行き来は自由だった。捕虜に当然ながらお金は必要なく赤十字が捕虜の生活環境を監視し、スイスの本部から定期的に物資を送っていた。捕虜の嗜好(しこう)はそれぞれに違っていたが、小包の中身はみな一緒だった。あるとき、フランス人将校が嗜好の違いを逆手に取ろうと考えた。フランス人はコーヒー好きで、紅茶はあまり飲まない。一方、イギリス人はその逆だ。そこに物資の交換が始まった。その後は、
- 物々交換の数が増えていくと、コーヒーや紅茶の量でサヤを抜くようになる(値踏み)
- その内、共通の嗜好だった、「タバコ」が金銭的な役割を果たすようになる
- タバコを吸わない人から安く買う、タバコを吸う人には高く売るようになる
このように、これがまさにおカネの動き、経済と似たものになっていった。
参考本:「父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」
ヤニス・バルファキス著
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