会長 菅 雅幸
私とキャラハン邸物語
現在、体育館の横にひっそりと建っているNBU旧宣教師館について話します。
平成4年(1992)の2月だったと思うのですが、急に理事長に呼ばれ、「古家を移築することにしてので、見に行ってこい。」という指示を受けました。それは山国大橋のたもとにある3本の煙突が目印ということだけで(現在はコメダ珈琲)、現地で保存会の人と現地で待ち合わせることとなり、みすぼらしい鎧戸がぶらさがっていて、ホラー映画に出てくるような感じの廃屋がありました。所有者はとにかく早くどけてくれという事で、ここから私の戦いが始まりました。既に空き家になって10年以上経っているそうで、最後は中津高等学校の寮として使っていたという事でした。100年以上経過した宣教師館であるという事で、ぞんざいに扱うと将来、文化財の指定を受けるようになった時に困るというので、解体方法を文化財レベルで扱うことになり、3月に解体を始め、部材に一つ一つ木札を貼ってゆくという事で、900万ぐらいかかったと思います。解体が進む中、どこへ移築するか決めなければなりません。もめにもめて、5月頃決まりました。この間、移築報告書作成のための資料収集、作成が始まり、理事長夫妻と私は、活水女子大学の坂本先生(長崎市の文化財保護担当)を伺い、洋館の修復方法について教えていただいた事を憶えています。材料が腐っていてもできるだけ再生して使う必要があるので、樹脂を注入など、その方法の判断といつの時代の状態で再現するのか悩んでいたので、とても参考になりました。実際この判断は棟上げが行われるころまで、実は決まっていませんでした。それから翌年の3月まで毎週大工さんとの打ち合わせを重ね、今思うと良い思い出になったと思います。
明治13年(1880年)宣教師館として建てられ、昭和10年からは、所有者が転々と変わり現在まで生き延びた古屋、当時、誰かが救うしかないという意義に感じて移築・復元したNBU旧宣教師館。気が付いていたら30年経過していました。正直なところ、中津に返却しても良いと我々は考えています。
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大分東ロータリークラブでは、様々な業種の会員が自分の職業や経験を生かし、思いやりのある平和な社会を目指して活動しています。そして、その活動の中でお互いの職業について理解を深め、自分の視野を広げています。
世代を超えた明るくフレンドリーな雰囲気で活動していますが、昼の例会以外に夜の親睦例会や職場訪問例会、また野外家族例会やクリスマス家族会などロータリアンの家族との親睦も深めています。
ロータリークラブの活動にご興味のある方は、是非、例会の見学へお越しください。
会員一同、心よりお待ちしております。
国際ロータリー第2720地区
大分東ロータリークラブ
創 立:昭和38年3月6日
例会日:木曜日 12時30分
例会場:トキハ会館4F「つばきの間」
会 長:菅 雅幸
幹 事:安藤 暢啓
〒870-0021
大分市府内町1-2-15 トキハ会館4F
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